ひとつだけ...

お正月からずっと、「揚げ餅」に夢中...というか、

未だ、倦かずに食しております。

すると、

吹き出物がポツポツ...と登場してくるので、

そうなった時にだけ、4ー5日休憩。

ほとぼりが冷めると、またぞろ「揚げ餅」を復活させております。


そして、

ご一緒戴いた方々にも、勿論、この揚げ餅の美味しさを唱えております。

皆様、

「太っちゃうー!!」と、おっしゃるのですが、

一口召し上がってしまうと、「美味しいですねぇ。お餅買って帰ろー」

と、一気に、心変わりされてしまいます。

この様子がね、ちょっと嬉しくて可笑しいの。


私にとって、食の同士が増えてゆく喜びは、

くっきりと、美味しそうな幸せ感を もたらしてくれるもの。




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写真は先日のものですが、

目黒のサンマならず、

目黒で見つけた「髭ダラ」(スケソウダラ)をメインに、

前日の新年会の残りをアレンジした昼餉。

運良く、髭ダラに新鮮な白子が入っていたので、盛り上がりました。


白子は別立てのお出汁で、長葱たっぷりのお椀に...。




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「えっ、白子は私だけ...?」

「鱈が小さいからちょっぴりなの。特別ゲストだけのお楽しみです!」

「ぅわぁー、どうしましょうー」

「お熱いうちに、どうぞ」

「あぁ、いいお味、煮え加減も丁度で美味しいわぁ...」

「よかった...」




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「鱈ちりは、こちらの鱈の方が美味しいわよねぇ...」

「ほんと、うちの母もね、髭ダラがあった時にだけ鱈ちりにしていたの...」


昔々、

髭ダラがなく、真鱈でも...とタカを括って持ち帰ると、

「湯豆腐の時はねっ、髭ダラなの!」と、ひどくがっかりした母、

食事が始まるまでの間、プンプンされてしまいました。

(食べ物のことが、即、ご機嫌に影響しちゃうのが、ウチの母娘の特徴です)

↑ ↑ ↑ まったく、お恥ずかしい習性でございます。


当時、花嫁修業中でしたから、

真鱈はグラタンにすると、今度は、「あら、偉かったわねぇ...」と、賞賛。

美味しければ、途端に「破顔一笑」という、複雑系単純な母でした...。




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お大根の浅漬けは、

お気に入りのお塩で、好きな塩加減にできる手作り。

この日の揚げ餅は、

イチ押しの「みぞれ椀風」でしたが、

お正月用のミニ・クワイと卵も素揚げし、適当にあしらっています。

(柚を切らしていたので、カボスの皮で代用)




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分葱のぬた、ちぢみほうれん草の胡麻浸しからスタートしたお昼も、

鱈ちりの段階で お腹いっぱいとのことゆえ、

豚ロースの一口カツ、牡蛎フライは、私だけがお味見。


62歳と77歳の会話は、お会いするごとに滋味が深まり、

お姉様が、「パパがね...」と、おっしゃると、

なぜか、目の前にご主人様がいらっしゃるかのよう。

お嬢様の場合も然り...。

おつきあいのある親戚のようです。


10年後の私たちは、どんな会話をしているのでしょう...。




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ところで、

ホワイトデーの今日、

真冬さながらの寒さが一日続いたのは、

降り続ける冷雨のせいですが、


今宵は、

日本語がはっきりと音に乗っている忌野清志郎を聴いています...。

彼にしか唄えない歌ばかりです。

亡くなってからというもの、

時々、聴きたくなってしまうのです。



そして、

最後に聴きたいのは、矢野顕子女史とのライブ・デュエット。


乙女チックな詩を歌っても、なぜか、似合ってしまう清志郎さん。


矢野顕子女史は、

「ひとつだけ」は、清志郎さんのために創った曲なのかもしれない...と、

数年前に語っていらっしゃいました。


「ひとつだけ」は、

清志郎さんが唄うと、言葉が生き生き、立体的に迫ってきます。



★お時間のあられる方は、

ぜひ、お二人のデュエットを...!

https://www.youtube.com/watch?v=t7gVX9OXRDQ




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曲を聴いて振り返ると、

30代後半までは、お買い物をゴンゴン。

もうもう 呆れる程、ゴンゴン...。

陰陽五行に出会って、

すっかり物欲が消失してしまった私。


最早、

欲しいもの等ないオバサンのせいか、

リアルに、

欲しいものは、搗きのよいお餅。

昆布と鰹節があれば、尚可よ、と、いったところです。


でも、

もし、老いらくの恋をしたら、

「ひとつだけ」の詩にあるように、アレが欲しくなっちゃうのでしょうね。


アレは、永遠。


普遍的に、永遠。


そして、

乙女心も、永遠...。


乙女心は、

幾つになっても、側に置いてあげなくてはならないもの。



21:30を過ぎて、

まだ、

雨音がしています。

執念深い雨ですね。




(終)







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