ジャパニーズ・エレガンス=鳥居清長

人形町の、とある美術店の前を通ると、

「鳥居清長」のポスターが貼られていた。

清長好きな私は、しばしポスターの前に佇み、うっとりと眺める。


店主に展覧会の案内を戴くと、近くの珈琲屋さんでそれを広げる。

(目白台の「永青文庫」にて、9月19日ー12月23日まで展示)




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浮世絵の素晴らしさは申すまでもないが、

浮世絵の粋な遊びともいえる春画の「お洒落感」には、

随所に、「大人の気風」が貫かれている。

エロスの世界でも、日本は独自路線を走っているのですね。


あまりにも芸術性が高いものだから、世界が驚いてしまうの。

でも、

昭和が愛せる日本人であれば、ごく当たり前の感覚。

緻密な衣装の描写ひとつ取っても、

岸田劉生の麗子像を見れば、

麗子の着ている紅い絞りの着物の描写に、浮世絵の影響を感じます。

伊藤深水、黒田清輝にも...。




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歴史と同じで、

文化は繋がっている。

この世に残されたものを見る限り、

延々と繋がっているのです...。


戦争は文化を消滅させてしまうものだけに、

海外に持ち出された春画が里帰りすることに、ある種の感慨を覚えます。

良心ある理解者が、美しいままに保存して下さっていた...という美しい現実、

それは、

「美意識」という人類の感性があればこそ。




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今回は、

春信の「煙管」も出されるので、とても楽しみ...。

大英博物館やデンマークからのお里帰り、

もちろん、

日本の美術館、個人コレクターの趣味の世界からも。



ああ、9月が待たれます。

期間が長いので、

内容次第では通ってしまいそう...。



17世紀の着物を見に、

17世紀のジャパニーズエロスのセンスを見にいくのよ。


あ、

18世紀まで長生きした、北斎にも逢うの。




※本日の昼食、

出先にて、天ざる、お汁粉。



(終)





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