以心伝心ひな祭り

3月4日、今日は1日遅れのひな祭り。

そういう意味ではなかったけれど、

腰貼りの施工が終わるや、上野まで出掛ける。

かねてお約束していた、邦子さんとのパワーランチは美味しかった。

一時間半のパワーランチだったけれど、

次回を約束してお別れする。



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仕事場に戻り、

小さなマロングラッセとコーヒーで、邦子さんとの一コマを反芻。

花粉症のオバサン同士、

お食事の後に向かったコーヒー屋さんでの会話が可笑しかった。

(お食事先では、最中ご法度の愚痴を聞いて戴いていたの...)


食事中に愚痴が出るほど、今月はストレス満載なものの、

(陰陽五行的に、壬・癸のタイプの2月、3月は本年で最もイヤな感じの時期です)


それにしても、私はいつまでも怒っていられぬ性格。

場所が変わると、すぐに気分が変わる。




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ご夫婦で経営されているというコーヒー屋さんの「モカ」 は美味しく、

大満足であったけれど、私はケーキが戴きたいという願望に逆らえず、

ショーケースを覗く。 

ロールケーキを見て食指が動かず、席に戻るや、

「朝美ちゃん、後ろの方が召し上がっているサンドゥイッチが美味しいのよ...」

「じゃ、いただかない?」

「えっ?」

「半分こで...」

呆れた笑顔を向けられた私は、サンドゥィッチ好きな心を抑え、グッと我慢。


そして、

二人は、異口同音の如しに花粉症のお薬を取り出す。

「これが効くのよ」 と、邦子さん。

「そう、私のも意外といいのよ」


「ねぇ、邦子さんのってどちらの?」

「エーザイのよ」 と、チューブの文字を確かめて下さる。

「私のはね、あら、フマキラーだわ?! ふふ、きっと、虫にも効くのよ」(笑)


邦子さんは、チューブを絞り、

「こうやって、お薬をつけるのよ」 と、指先で実演。

指先のお薬は鼻の中に吸い込まれて行きます。


私は私で、

「これは先が長いでしょ、だから、手を汚さずにこうしてつけるのよ」 と、実演。

チューブの先を、お下品にも、鼻の穴に突っ込んでいます。


是、私たちにとっては真剣なことなれど、

第三者から見たら、明らかに、何やってんだか...な二人。


最後に、

甜茶が効くわよねぇ...と、なり、

甜茶と紫蘇の錠剤を仲良く飲み干し、きっちり一時間半を楽しんだのです。



その後、

時は過ぎて、夕刻、

個人分析などが終わり、

カレーでも温めようかしら...と、思っている矢先、

ご近所の奥様からお電話。

あな うれし、雛寿司をお差し入れ戴くことに...。

(奥様のちらし寿司は、とっても美味しいのです)




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「実は、昨日、お届けするつもりでおりましたんですけど、

飛び込みがありまして...、娘が来ちゃったものですから...」

「あらぁ、それは娘さんが一番でしょ。私まで心配して戴いてすみません」


京都のあの梨を1/4(最後だったから、ほんのお味見だけ...)と、

別製サラミをお移しにお渡ししたものの、それでは気が済まず、

今月中に、一度はお昼をご一緒したい私。


86歳の貴重なお味、買えないお味を楽しませて戴いている身としては、

たまには手料理を拵え、奥様に召し上がって戴きたい...と思うのです。


今年はお雛様もへったくりもなかったのですが、

せめて、後になっても、ちらし寿司だけは拵えよう...と思っていたのです。

そう思っていた翌日に、

自作のものより美味しい奥様の味をお頂戴したのですもの、幸せですね。



生きていてくれたら、母も奥様と同じ年頃...、

ご近所の愛情を噛み締める夜でございます。



さ、気分を出して...と、

添えて下さった桃の花を花瓶に挿し、

蛤型の塗りの器に雛寿司を盛り込みます。

(見た目以上にたっぷり...)

小吸い物は、焼き海苔と針生姜の、母の味です。




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お寿司を戴き、

ほうじ茶を戴いていると、目線の先に、緑の小さな塊が見えます。

「あら、こんなところに菜の花が...?」

と、(ここは、住大夫さんの浄瑠璃調)


葉先と思しき塊を口に入れると、

ううっ! それは、苦い苦い緑の輪ゴムだったのです。




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ほんとにバカみたいです。

と、いうわけで、

明日のお楽しみにとっておいた、お大福を焼き、輪ゴムの苦みは一掃。

(堅くなった翌日のお大福を焼いたのが、好き)




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目下、

ストレス満載、満身創痍ながらも、

私にとっては、一日遅れのひな祭り。

下町の人情が詰まった、一日でした。


明日も頑張ろう!




(終)





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