うれし泣き...

2月9日(月)の朝、銀行のATMコーナーで、

人形町・六兵衛のご主人の人情に触れ、

(健康を気遣っていただき、両手で激励!)

以来、三日間というもの、何もかもがよい方へ...と、流れていきました。


昨秋、体調不良を訴えていた時のことを、覚えていて下さったのですね。


人形町の古い商家の人々は、

顔色が悪かったり、元気がない時には、そっとしておいて下さるのですが、

元気そうな風情になると、決まって、お声かけして下さるのです。


お引っ越し派遣のエプロンオバサンには、パソコンを接触不良にされましたが、

そんなことは些細な事であって、人情の連鎖が続いているのが嬉しいのです。




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本年で最も体力のない時期ゆえ、

工事が済み、お引っ越しが完了するまでは近くのホテル泊まりですが、

冬物のクリーニングを持ち込んで洗って貰い、合理性も味わっています。



さて、

夕方、現場から帰ろうとすると、

タイミングのよい宅配便やらお電話が続き、

さっきまでいなかったのに、「どうしてどうして...?」 と、

職人さんと顔を見合わせてしまいました!


職人さんは、寡黙でお人柄のよい方がいらして下さり、

腕もまぁまぁの様子でしたが、最終的に、ムラのある出来でした。


ひとり、中国人らしき風情の職人の仕事が、佇まいから心配でしたが...、

荒い箇所が随所に見当たり、壁はボコボコ。

時間内で補修していただきましたが、後日、改めての補修となります。


中国人らしき職人の仕事が、どうも、心配な現場でしたが、

将来的にも、

日本のすぐれた技術の継承が心許ない状態であることを、

しみじみと感じました。

(一流の仕事しか見てこなかったので、ガッカリするしかありません...)




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そして、

さぁ、帰ろう!と、ブーツを手にした瞬間、

ご近所の奥様からお電話が...。

(何という、タイミング!) 


またも、お手作りのお煮染めを差し入れて下さいました!

「ふふ、八つ頭はね、何とか持たせて、もう、最後ですよ」

85歳にもなる奥様のお気持ちゆえ、

八つ頭好きは、涙がこぼれます...。




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お部屋で広げると、

日本橋の「弁松」さんに似ているものの、ずっと美味しいお煮染め...。

この買えないお味を、

奥様に拵えて戴きたいのは我が儘に過ぎるから、

受け身で待っているだけの私です。


奥様には、

お昆布やひじき、お肉やお菓子などの「お移し」で、

自分の手料理は差し上げていません。


でも、

奥様のお手作りがいつ届いても大丈夫なように、

奥様専用の「お移し」をストックさせているのです。



お移しを心配させぬように...と、

使い捨て容器に詰めて下さるお心遣いに、グッときますが、

東京の下町では、「お移し」という文化が歴然とあるのです。


例えば、

お取り寄せの特別なお豆腐を頂戴した場合、

お預かりの器に、

御礼のお品を入れ、「ご馳走様です!」と、お返しするのです。

(煮豆や、海苔一帖など、ちょっとした心遣いでよいのです)


差し上げるものが見当たらない場合は、

「生憎、今日はお移しがなくてごめんなさいませね...」と、

お返しする器に、懐紙を載せてお渡しすることもあります。

(器に白いお懐紙というのは、なかなか洒落ています...)


そんなこんな、

人情のやりとりが珍しくなった昨今ですが、端折る気などサラサラありません。


古い女です。




(終)



※私はツィートはしませんが、拝見する側から手に汗握っております。

https://www.facebook.com/kohyu.nishimura/posts/10202536019041946






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