継続というもの


住大夫さんから「新刊」のお知らせが届く。

最後の行に、

「いま、一生懸命、しゃべってます」 と、あった。

この一行が、いかにも住ちゃんらしい...。



IMG_5634.JPG



住大夫さんの場合、普段のオシャベリが、そのまま浄瑠璃。

お電話でも、楽屋でも、会話が浄瑠璃なんですね。

その「音」オンの魅力に、邦楽好きは参ってしまうのです。


あの声が聞きたい、あの舞台が見たい...。


(もう、会いたくなってしまいます...)


御年90歳とは、凄いことです。

一生懸命しゃべっています、と、あるから、お喉も渇くでしょう。

美味しいお茶でもお送りしよう。五三焼きと。




IMG_5641.JPG



一方、昨夜出掛けた、鍋島成恭さんの写真展がよかった。

7年掛けて撮り下ろしたという、「中村吉右衛門」の芸の迫力、

芸の魅力、男の魅力、歌舞伎の魅力がグングン迫ってくる...。


歌舞伎が淘汰されずに続いているという、日本人の感性は素晴らしいが、

役者の頑張りがあってこそ。

衰退した時代を知っているだけに、つくづくそう思うのです。

あの時は、

「玉三郎」の登場によって、歌舞伎界は救われたのでした。

(仁左衛門との美しいコンビぶりは、今でも目に焼きついています)


そして、

あの時から幾春秋が過ぎ、

玉三郎は、今なお美しく、仁左衛門は、今も色っぽい。

6月に、

仁左衛門が肩の手術から復帰した時の舞台「お祭り」では、

オバサンは涙が出ました。


「待ってました!」 パチパチ(拍手)

「待っていたとはありがたい」


大向こうと仁左衛門のお約束の間合い、これが、粋ったらない。

色っぽくて、ざわざわします。

細く、美しかったお脛は、あまりにも細々と痛々しいものの、

仁左衛門という役者さんは、いつだってお脛が見たくなる役者さん。

お役で「袴」を履いていたりすると、少しがっかり...。


さて、

写真展の中の吉右衛門は、色気と愛嬌、力強さがぐいぐい押してきて魅力的だ。


この写真展は、銀座グッチの小さなホールで、絶賛開催中!

ぜひ、お運び下さいませ。




IMG_5538.JPG

IMG_5621.JPG

IMG_5728.JPG



あり合わせのへんてこりんなお昼だったけれど、

最近凝っている、牛しゃぶがあっさりとして美味。

練りごまと、手製の蕎麦つゆを合わせただけなのに、グッド!

お野菜だけのピッツアが甘く、トウモロコシが甘い。

(近頃、炭水化物が多すぎて、お腹が出ているオバサンです)



ところで、

芸歴も、職歴も、本人の「継続する力」があってこそのもの。



この夏、ヨレヨレしていたわが身に、

住大夫さんのお便りが背中を押してくれました。



「続けなあきまへん...」



(終)





最新コラム

このページのTOPへ