京懐石「松むろ」さんのこと

京都/古門前の町家で営業される「松むろ」さん。

2011年、祇園北側から更に北へと、

骨董商の揃う「風情ある通り」に、

★★ミシュラン二つ星と共に、お引っ越しされました。


今回は、不肖ワタクシ、

15年以上、こちらに通い続けているオバサンの立場から、

自称・「社外営業部長役」にて、PR活動をさせていただきます...!

とはいえ、

きちんとしたお食事の場での撮影等、ワタクシ的には憚られますので、

8/19、夜のカウンターでは、八寸とお椀のみとし、

20、21、はご了承の上、他のお客様のご迷惑にならぬよう、

お昼時の端っこのお席で、しかと撮影して参りました...!



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★8/19、夜のコースから。

上は、夏らしいあっさりとした八寸。 

下のお椀の鱧は、信頼の「担ぎ屋さん」 からの淡路産。


韓国の脂ぎった養殖の鱧は、美しく花開くので今や主流ですが、お味は国産に勝負あり!

双方をいただき続けますと、違いが明快に分かります。(鱧の向こう側は、ごま豆腐)

※ ぜひ一度、松むろさんの鱧をお召し上がり下さいませ...。



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今のところ『看板娘』の、修行中女子と、ご主人。

(看板娘は、実際の方が、数段美人さん...)

厨房には、頼もしい10年選手の女子もいてはります。

他に、男子が2ー3名。 カウンターの他に、個室3室。



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★さて、

翌日の8/20、お昼のお弁当です。『縁高弁当』(¥5,000)

お弁当の他に、季節のお椀、鯛を中心としたお造り、フルーツがつきます。

松むろさんの素晴らしきところは、常に、素材がきちんとしている事ですが、

明石の鯛は、いつお伺いしても、秀逸。

全てがたっぷりとしていて、 ルックス以上に内容が詰まっています。

そして、

どれも丁寧に下ごしらえがなされ、お味のバランスがよいのです。


飾り立てるなどの派手さはありませんが、中味で勝負!

(一つ一つのお味がよく、いただいた後の「充実感」は、計り知れませーん...)




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茗荷の後ろには、鱧寿司。

(俯瞰するだけで、手抜きなしの仕事が見て取れますね)



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お昼のお弁当といえども、お椀も、お造りも、たっぷりと上質なものが供されます。

(しつこいですが、鯛の質の良さには、常に感心...) 勿論、山葵も上等。



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お弁当であっても、最後まで真面目。 

フルーツにも、気遣いがあるのです...。

京懐石の5,000円で、こんなにも充実したお弁当があるでしょうか...?

(お味もよいのですから、この充実感は、特筆ものざます)

税・サービス込のお会計で、6,000円足らず。

よって、ご紹介先の皆様に喜ばれております!



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★次に、

翌々日の8/21、お昼のお弁当。

自称・「社外営業部長」は、夜のコースで堪能した「鮎」を、追加でリクエスト...!

だって、本当に美味しかったのだもの。

(天然の鮎の芳ばしさ、ほろ苦さ、「ふくよかさ」 を、もう一度、賞味致したく候!)


リクエストで予算アップ。

豪華にして下さったので、部分的に分解写真を撮影しました。



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まず、生ビールをお願いすると、

大好きな器で運ばれて来ました。 グビッ!オイシー!


『こういうもん拵えたんで...』 と、10年ほど前、目の前に置かれたそれは、

今も軽く、掌がよくって、手にしただけで、幸せになります。

しかも、幾夏を過ぎ、飴色に変化しているところが嬉しい...。




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鮎は、お造りの後ですが、

メリハリの都合で、ちょっぴりお先に、ご紹介させていただきます。

お見かけ通り、15センチほどの小振りなものですが、流石の天然! 

頭と尾が、パリッとする以外は、

ふっくらとした身が、本当に美味しい...!

大袈裟でなく、「ああ、これが天然の鮎ねぇ...」という世界なんです。


(添え物の「木ごうし」の炒め煮、これが乙)


それに、本物の蓼酢が、とても美味しいのです。

(ワタクシは飲み干したいほど...)



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幸か不幸か、

松むろさんの鮎、なかひがしさんの鮎で、「天然」 を知ってしまったオバサンは、

「天然鮎」 が謳い文句のお店に赴いた過日、一気に盛り下がってしまいました。


市内から遠い山中へ繰り出し、嘘っこと思しき「天然鮎?コース」 を食す虚しさ。

友人たちと文句を言い合い、(身がなくて、殆どパリパリだなんて...)

胃袋を「田舎の景色」で我慢させたことは、まったくお間抜けでした...。

(こちらのお店は、昔は真っ当な天然ものだったのですけど...)


思い出してアタマにきたので、鮎の写真、もう一枚ね。 これで、忘れます。



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さて、バージョンアップのお弁当は、少し華やか。

いいでしょ。冬瓜が添えられ、物相ご飯の枝豆には自然の甘みが...。



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マナガツオも湯葉も、生麩も、賀茂茄子も美味しい!

(種類が多く、ぎっしりと詰まった内実...)

見た目以上に品数があり、全てをお載せできませんが、

きっと、お味のよさだけは伝わるかと...。


そして、

お椀の鱧、ごま豆腐、お吸い地など、本日もOK。

全てのバランスに、国産鱧の美味しさが乗っていますな。

と、オジサン的満足感にとっぷり...。

(秋ともなれば、椎茸は松茸に変わります...)



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笹にくるまれた鯛のお寿司、酢加減が好き。

銀杏、品薄な時期の薩摩芋、万願寺唐辛子、どれも美味しくて可愛い。

(素材の味をきっちり残しているのが、好感度大)



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お弁当から取り分けて撮影。

合間に食すという慌ただしさの中、

この日のお造りには、鱧の湯引きがあって、うふふ。

(梅酢も、本当に美味しいのです...。舐めたい...)



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だし巻きは、こんなにサービスして下さらずともよかったのに...。

(だけど、美味しいのでペロリ、口中に!)



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この後、

きちんとしたフルーツを戴き、

「松むろ」さんの「3 Days」 は終わりました。

食い意地の張った、不肖ワタクシのレポートでしたが、


「行きたいわ...!!」

と、お思いの方は、★075ー531ー0300 へご予約をお願い申し上げます!!

電話番号のところが、青い色になるとよいのですが。 ★日曜定休


場所は、四条通りの南座の反対側、縄手通り(大和通り)を上がり、

古門前通りを、東に右折した中程...です。

(てっさい堂さんの女将さんのお店のある通り、北側に面しています)


★〒605ー0089

京都市東山区古門前通り 大和大路東入ル 元町361ー1

(地下鉄/東西線 「三条京阪駅」 徒歩3分)





今回は、主に、お弁当のPRでしたが、

実は、夜の懐石コースも、とてもお値打ち。

(¥10,000、¥13,000、¥16,000、税・サ別)


ワタクシ的には 女性には真ん中のコースを(¥13,000)お勧め致しますが、

健啖家の方、お若い男性には、¥16,000 のコースを!


もし、懐石の¥10,000コースを選ばれるのでしたら、

夜であっても、

同じご予算で、お弁当を拵えていただいた方が、喜ばれると思います。

(前日までにご予約を...)


他に、

お昼には、「ミニ会席コース」が二種類ありますが、(¥5,000、¥8,000)

こちらをオーダーされる方にも、

『お弁当の方が、絶対に よかばってんよ!』 と、耳打ちしたいのでございます。



ご近所の方、ご常連の皆様は、

夜は、日本酒やワインでゆったりとコースを楽しまれ、

お昼なら、充実の「お弁当」を贔屓にされていらっしゃいます。



尚、

季節の間人蟹、松茸づくし、もろこ大会など、

お好み、ご予算に応じて工夫して下さいますので、その節はご相談下さいませ...。



★9月下旬には、

 写真の鮎に子供が入り、濃厚なお味になっていきます。 

 子を持っても同じくらいの大きさの鮎ですが、子持ちならではのコクがあります。


★秋、

 丹波の松茸が出る頃には、落ちゆく鱧もスター。 松茸との絶妙なコンビ振りは、

 柚子のあしらいで秋を深めてくれるでしょう。 

 (この取り合わせは、究極の出会いもの。松茸は、全国から適うものを取り寄せます)


★師走、

 お正月用の、誠実な「本格お節」は、本当にお勧め!

 松むろさんの「心とエッセンス」 がぎっしり詰まっていて、リピーター多し...!

 

 (こちらに関しては、時期がきましたら、改めてご案内させていただきまーす)




【店主ご紹介】

黒かったお髪に白いものが混ざり、熟練の仕事はこれからが楽しみ...。

真面目で、職人気質なお仕事をされる、「松むろ」 さんのご主人です。



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「瓢亭」さんご出身のご主人。

ご出身者の中では、ダントツ、京懐石を踏襲されていらっしゃると思います。

趣味のよい染め付けの器をたくさんお持ちで、

それは、江戸前の私にとって、実に、魅力を感じるコレクションなのです。


お料理と同じで、正統派、本物志向...というセンスですね。


(外連味のなさ、職人的な古風さは、器に、料理に、盛りつけに感じられます)


京都にありがちな、「どうよっ!」っていう装置でごまかさないのです。


てらいがなく、渋いのね。

そういうところを、 面白みに欠ける...と思われる方もいらっしゃいますが、

パフォーマンスは不要、

創作料理はイヤ、

本当に美味しいものがいただきたいの...という方には、

大いに喜んでいただけるでしょう。


また、

店主がオシャベリで煩い→ 少し静かにして...!

あらあら、包丁片手に歯を剥き出さないで...!という経験がおありの方も、

こちらでは安心して過ごすことができるでしょう。



料理に対し、真摯な姿勢のご主人は、

基本的に「寡黙」です。

でも、こちら側の質問には、親切に答えて下さいます。


このように、

松むろさんのスタイルは、不肖ワタクシにとっては【いいことずくめ】 ですが、


惜しむらくは、

サービスと社員教育に目が届かぬことでしょうか。

(男の子たち、自分の仕事で精一杯。少々、動きが荒い気が致します...)



女将不在であり、

きめ細やかなサービスに欠ける難はありますが、

決して、知らんぷり...という訳ではありません。


少々、気の利かぬ点は、

店内に漂う清潔感、

お料理の内容、良心的な料金体系、ご主人の腕とお人柄でご容赦をお願いし、

男の子たちが育つまでの間は、

今暫く、ご勘弁願いたきところでございます。



★★ミシュランふたつ星のこと★★

13年の昨年、星を落としてしまいましたが、ソノ意味のわからぬワタクシです。

ま、タイヤ屋さんの通信簿の付け方って、なぁに..? と、いうところでしょうか。

お味だけに限っていえば、こちらは、「三つ星評定」 と、思うのです。



それでは、

暑苦しいほど書き連ねましたが、

これにて、

自称・「社外営業部長」の任務を終えさせていただきます。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!




(終)




  

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