坂東玉三郎の「黄金の気」


『邪険なようで可愛がって、ほうりっぱなしで行き届いて』

泉鏡花の「婦系図」の中で、早瀬に向かって言うお蔦の台詞だけれど、

なぜか、時々思い出します...。 

(きっと、こういう風にされたいのでしょう...)



玉三郎が泉鏡花作品に出るので着物で行くつもりが、

台風の影響で古い古いワンピースに...。

せっかく半襟を付けたのに...と、半襟が残念がっていますが、これでよしよし。

2年前、

風雨が強い日に単衣の紬を台無しにしてしまいました。

東京の雨の泥はねは、汚れが落ちにくく、

この時は洗い張りしましたが、アキマヘン。全滅でした。 → 濃い色にお染め変え。




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お二階の桟敷で、ゆっくりと拝見。

一回目の短い休憩時間からお弁当タイムでした...。

(後になって、早々のお弁当タイムがお恥ずかしい...)




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玉三郎の歌舞伎への魂に発破を掛けられたワタクシ、

今年の前半は何もできず仕舞いだったので、

やる気と行動エネギーを舞台からいただきました。

ひとつひとつの積み重ねと精進は一生のもの。

一生、勉強なのだと、しみじみ思うと同時に、

自分のことがおざなりになってしまう癖、

頼まれるとイヤと言えぬ癖、

そんな事々を顧みざるを得ぬほど、玉三郎の芸と魂に揺さぶられました。


情念...というか、凄み、殺気までもが放たれていて、

しかも、リラックスして観ていられるのです...。


それに、

海老蔵の口跡も随分と良くなっていて、

玉三郎の教え、支援がそのまま形になって舞台に乗っている...。


あぁ、なんという、なんとわかりやすい教えなのでしょう。

客席に座す私たちも、玉三郎に教えられている...。


そして、玉三郎に、頼まれている。

海老蔵をよろしく...と。


芝居の間もだけれど、カーテンコールの時の玉三郎は父親だった。

いや、母親だった...。


生きている限り、この海老蔵は私が仕込みます。

どうか、皆様、この海老蔵の精進を見続けてやって下さい...。

どうか、この可愛いバカを、仕立ててやって下さいな...。


(バカと思っているかどうかはわからないけれど...そんな風に感じました)




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人形町駅で邦子さんとお別れすると、

さ、オバサンも頑張らなくちゃ...と、勇気凜々。

今日は初めて携帯で写真を撮ったので、記念に一枚、鼻メガネもね。



携帯は、お電話ができれば、それでよいの。

ガラパゴス諸島でなくて、伊豆七島くらいの内容でよいのですけど、

未だ、三島くらいしか知りません。


きっと、このままの頭で死んで行くのでしょう。


大年増なので、時間がありません。


得意なことに頑張りたいと思います。




(終)




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