ついで仕事、ながら仕事、

昨夜、控えめにザラメを振りかけて置いた、売れ残りの黄桃。

お店のお兄さんが必死に勧めてくださったけど、どう見ても美味しそうには見えず、

甲斐路(葡萄)を手に取ったタイミングで、こう言われた!

「もう、200円(2個入りパック)にします!!」

そこまで言われてしまうと、しょうがない。

残っていた2パックは、オバサンのカゴに入る。


DSCN1149.JPG


甘みの足りてなさそうな黄桃は、新鮮なのが唯一の取り柄。

3日ほど日に当て、糖度を増さしてから、【コンフィチュール】にする。

これは大きく切った方がお洒落かなぁ...と、思った通り、大きめに切って正解だった。

仕上げにブランディを垂らし、大人の味に仕上がって、うふふ...。

 

朝のお掃除をしながら、黄桃を煮る。

雑巾バケツで雑巾をゆすぐ度に、ペンギンのような格好でお鍋を覗き、

また、雑巾、また、お鍋...を幾度も繰り返す。

雑巾がけが終わる頃、お鍋の中はいよよ煮詰まっている。

おもむろに手を洗い、お鍋の火を一気に強め、焦げぬようにと、木杓子を躍動させる。

 

煮物をしながらお掃除をしたり、仕事をしながら、シチュウを拵えたり、

お客様とお話しながら茶碗蒸しを蒸かしたり、

夏季以外、私はお台所とのながら仕事が楽しい...!

 

昔、セッションの合間に茶碗蒸しを蒸かしていたことがあり、

その日は、女性の感覚に大いに助けられたものです。

「せんせ、ゴトゴトいってますから、少し火を弱めた方がよろしいかもしれませんよ」

「まっ!おっしゃるとおり!ちょっと、お待ちくださいませね...」

急ぎ、席を立ち、蒸し器の火を調節する私。

 

それから10分ほどして、私たちは、すの立たないまろやかな茶碗蒸しをいだいたのでした。

動画を見ながらの半襟つけ、リストを聴きながらの靴磨き、

ながら仕事は色々あるけど、台所とのセットが一番しっくりくるなぁ...。

 

先週末から3日ほど冷え込み、週明けからは台風の影響で夏日、

気温は、低下ー上昇と、誠にかしましいことですが、これからは台所が楽しい季節。

明日の夜は、ふるふるの茶碗蒸しを拵えましょう。

 

※文中、

仏蘭西風に【コンフィチュール】なんてカッコつけてますけど、単なるジャムね。

 

 

 

 

 

(終)

最新コラム

このページのTOPへ