ご招待歌舞伎

昨日は、邦子さんのご招待で10月歌舞伎の初日桟敷席に...。

せめてお弁当くらいは私の担当に...と、いそいそと二人分拵える。

運のよきことに、

豪華お差し入れ食材が大助かりでした!

男気、アリガトウゴザイマス。

焼いたり暖めたりしたものをギュウギュウ詰めるだけで、豪華な幕の内となり、

作り置きの湯葉の含ませ煮と冬瓜だけは、タッパーで別に。


DSCN0699.JPG

焼き穴子を蒸し、だし巻きの芯にするつもりが中心がずれてしまい、

それは、真ん中にしたいがためにどんどん大きくなり、

結果、なんとも無様な「あ巻き」になりにけり...。

私はもっとふわふわで、形のよいのにしたかったのになぁ。惜しい!

DSCN0707.JPG

DSCN0713.JPG


【義経千本桜】、もしかすると、

娘時代から数えて、バラバラに100回くらいは観ているような気がするけど、

見せ場が多く、歌舞伎の段取り芝居の良さが生かされているので飽きない演目のひとつ。

 

仁左衛門(いがみの権太役)の色気、達者さは健在だった。

あの脚の形は仁左衛門!

と、裾をまくられた瞬間、グッときちゃうのです。

役者はこうでなくっちゃね。

心配されていた体調も、すっかり戻った様子。

もう少し太ってほしい気がするけれど、

花道を行く身体能力といい、身のこなしといい、声音といい、まさに円熟の上を行く境地。

 

私の中では玉三郎とのコンビで人気絶頂時代の若かりし「片岡孝夫時代」が忘れられない。

だから、仁左衛門!というよりも、孝夫!って思ってしまうの。

昨日も、邦子さんと、孝夫の色気、まだまだあるわねぇ...と、話していました。

 

子狐役の菊五郎丈、この役は若者にさせるべきだと思うけど、

あのお年で、ちゃんと橋がかりに飛び乗ったのには驚き!

歌舞伎役者の身体能力と筋肉の柔らかさには、いつも驚いてしまうのです。

 

だけど、太りすぎの愛嬌は、菊五郎ならではのメタボな可愛らしさ。

そして、子狐らしい敏捷さを、ほぼスキップでこなすところがほほえましい。

飛べてないのに、ちょっと浮いては飛んでるの。

でも、

スキップもグルグル回りも、出番が多いとハードであるから観客はハラハラドキドキ、

そんな客席の思いと、菊五郎の見栄と明るさが一体感を生み、

 

客 席 :  ハラハラ、ハラハラ、大丈夫? あ、乗った! 半身でまわった!

        あら、まだ回ってるわ!

菊五郎 : どう? やったぜ! 多少は抜いているけどね!ハァハァ...。

 

沸きに沸き、臨場感に満ちた歌舞伎座は、

仁左衛門のうまさと イイ男ぶり、

菊五郎の磊落な茶目っ気が、 オールドファンを喜ばせるのでした。

老いてなお、身体を張った二人の芝居で、

観客は、「歳をとっても元気でいかなアカン!という元気」を貰ったのです。

 

 

こんな芸を見せられちゃうと、アタシ、還暦くらいでボヤボヤしていられまへんな。

 

 

 

(終)

 

 

 

最新コラム

このページのTOPへ