自由な人...

少し前に、地下鉄の車中で、もの凄く自由な中年男性を目撃!

髪は丸刈り。細身の身体をお洒落な普段着で装い、しかも、半ズボン。

メガネもオシャレ、斜めがけのバック姿がキマッテいて、

オジサン世代にしては、かなりカッコイイ雰囲気なんですが、

 

ところがです、ところが、

こちらのオジサンの、どこが「もの凄く自由...」かと申せば、

このオジサンは、スマホを見ながら 時々笑っているんですけど、

ずーっと、鼻をほじっているのです。 本当にずーっとなんです。

 

水天宮前駅から神保町駅まで、ずっとほじり続けるほど溜まっているものかなぁ、

鼻が痛くならないかしらねぇ...と、見るとはなしに観察し続けてしまったのですが、

 

鼻をユルユルとほじったあと、ひと差し指はお口の中に入ってゆくのです。

ほじっては食べ、ほじっては食べ、

「自分の中から出たものはね、自分の中に納めるってのが当然ってものよ!」と、

寅さんが生きていたら言いそうな雰囲気も、オジサンにあるのです。

このオジサンは、楽しげに嬉しげに、清潔感もあって飄々としているのです。

 

私は、いまだかつて、地下鉄の中でこんなに自由な人を見たことがありません。

 

お化粧女の不潔感と違って、広いリビングを間違えているような自由さがあるのです。

二度と見たくないけれど、ちょっとファンになりました...。

 

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朝の用事を済ませた後、お弟子さんにいただいた葉書の中の「茄子」を鑑賞。

明の時代の末裔は残っていないらしいけれど、

(宮脇淳子先生が、この辺りのことについて詳しい...)

お昼は「茄子」で何か一品を...と決める。


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お茄子とピーマン、角切りベーコンで味噌炒めを拵える。

昼食は、他に、酢橘を一面に浮かせたお素麺、トマト、しらす干しの大根おろし和え。

ベーコンは、角切りが大好き。冷凍してサクッと使い回しています。

夏は、ビシソワーズにほんの少しベーコンを入れて作るとコクが出て美味。

 

午後、

ちんぷんかんぷんな営業訪問あり。

コンセンサスの取れてない二人組に、呆れ果てる。

ふたりのお粗末な営業をみるにつけ、責任感と仕事に対する姿勢を問いたい。

 

人柄がよくとも、憎めない人であっても、

仕事に対してまじめでない人、ピント外れな人は本当に困る。

 

まず、今日の二人は、

社内コンセンサスをきちんと取るべき。

コンセンサスが取れぬのであれば、一人で訪れるべき。

専務取締役と訪れるからには、

最近の仕事で私に与えた損失を上司がきちんと謝罪するべき。

なのに、次なる営業を始めるとはけしからん!

 

私が大きな損害を被った、これからも一年被り続ける訪問者側の大きなミス、

注意したあとで、「ま、やっちゃったことはしょうがないでしょ!」

と、気持よく許してあげた私の親切心...。

自分の優しさが報われないというか、本当に可哀想に思えた午後でした。

 

ミスを犯してしまったらね、始末をドウスルかが一番大切なのです!!

 

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さて、着物の関係で、

先日、京都の職人にミスがありましたが、職人のミスは、私のミスなんです。

お客様に謝るのは、当然、私なんです。

そして、

職人を手配した社長にも責任があり、

社長は責任感のある人ゆえに、この「ミスの行方」を大いに心配してはったのです。

 

魑魅魍魎の多い着物業界で、

社長の正直さと真面目さに、今回の一件で私は心打たれました。

一日、考え、あとは、日を確かめ、姉御の裁量で一件落着できましたが、

(一件落着は、お客様のお陰もあります)

責任者の私が全てを被ると決めた以上、社長には申します。

「二度と同じ間違いをしないように、職人さんにうんと厳しく言ってくださいね!」

 

 

信用が第一なんです。

 

信用があってこその仕事だと思います。

 

こんな風に、自分の側でも 仕事で悩ましい思いをし、

昨日、懸案のミスが美しく処理された後だけに、

午後の二人組のお粗末さには、もの悲しさが感じられてなりません。

  

もう一度、チャンスはあげましたけど、仕事でぬるいのはダメ。

 

仕事で自分に自由すぎるのは、絶対にダメ。

 

 

ちゃんとした上で、「心」が自由でいたい...。

 

 

 

 

(終)

 

 

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